タロットの「月」から、占星術の役者「月」を考察してみる。

こんにちは。八ヶ岳西麓の長野県原村から、魂の道をサポートしている林美代子です。

今日は、ちょっとヒトリゴトに近いですが、考察をしてみようかなと思います。

1年くらい前ですかね、マドモアゼル愛さんの、月の教科書に出会いました。

これは、お友だちが紹介していて、その内容がとても興味深かったので、入手して読んでみて、ワークショップも原村でやってみたんですよね。

こちらです。

とても面白いです。視点がね、なるほど・・・っていう感じなのですよ。こういう観点で月を解説した方は、いままでいらっしゃらなかったんじゃないかな。本当に学ぶところが多かった。

9月28日に新刊としても発売されるようですね。このテキストよりもたぶん、かなり充実した内容となっているはずなので(テキストのほうが数倍のお値段ですけどね。)どのくらい情報量が違うのか見てみたいなと思います。

 

ただ、わたしとしては、このテキストから学ぶことが多かったこともありますが、全面的に同意ってわけではなくて。

なぜなら、月が奪う、欠損するところの意味合いが大きくて、なんていうかなぁ・・なぜ、そういう月の性質がでてしまうのかがうまく腑に落ちなかったのです。マドモアゼル愛さんは、太陽と月の関係を、黄泉の国のイザナギとイザナミに例えていましたが、あれは、月と太陽が対立構造になってしまったときの話なんじゃないかなって思うのです。

 

本来の、流れを考えたとき。ここは、タロットで考えていくとわかりやすいなって思いました。

あ、でも。わたしは西洋占星術に関しても、タロットに関しても、本当に独学で、ただただ、自分なりに仮説をたてて検証していることを繰り返しているだけなので、あくまでもヒトリゴトレベルですけどね。

 

タロットでは、大アルカナの終盤、月、太陽が登場します。順番としては18番で月、19番で太陽。その後審判がきて、大循環の世界に向かうわけですが。いわゆる、クライマックスのところが月、太陽なんですよね。

 

左側と右側の世界。全く価値観の違う世界のエッセンスが、上の月(太陽にもみえますよね)に吸収されていく。月は目があいているようにも、閉じているようにも見える。すべてをうわべだけのレベルではなく、深く受容していく世界。自我すら飲み込んでいくくらいの強烈な受容。

その中で、小さくても自分が大切にしたいものをみつけていく。これは、同じ数字を持つ裏カード、正義に通じる行為が生じていく。

 

大いなる受容を経て、自分の大切なものを見つけたうえで、行きつく世界、太陽。

 

レベル感、意識レベルの違う(左側と右側は人間になった時期が違う)人と手を取り合って、新しい世界を築きあえるステージ。

ここでも、月の時にあった、受容、価値観の統合は背景で起こっています。(しずくが下から上にあがっている)

 

これを考えたときに、いったい月とはどういうキャラクターなのか、と思うのです。

 

わたしは、西洋占星術で生まれもった性質をみていくとき、各天体は、人生劇場にでてくる「役者」としてとらえています。

もともとの役者としての性質があり、それが、今世ではその時のサインによって「演じるキャラクター」を与えられる。

この、役者としての性質は、月はどういうものなんだろうということです。

 

月、子ども、女性。

月は、いろんな価値観をすべて無条件でまずは飲み込んでいき、その中から自分の大切なものをみつけていく役者なのではないかと。

子どもも、生まれた環境を無条件で飲み込んでいきますよね。だって、ほかにする術がないのですから。社会的に。

そう考えていくと、月はそういう意味では、欠損なのかもしれませんが、価値観を飲み込もうとするときに、各サインの性質がでてくるのだろうと。いわゆる、その人の受容のスタイルがでるのではないかなと思うのです。

 

たとえば、わたしは月が蠍座なのですよね。なので、ある価値観や物事を受け入れていくときに、根底にある本音とか、仕組とか、本当に大切なものとか、深い深いところをみようとします。本心で言ってるか、ずっと長くつづく価値観なのか、そういうところを無意識に求めます。

求めていく、っていうのはそういうことなのかもしれません。

 

これが、バランスを崩すとめちゃくちゃ執着したり、ひたすらマニアックになりすぎたり、そういうところに行くのでしょう。

 

この何かを受け入れる時にでてくる性質っていうところが、おそらく、月の大切な特徴なのかもしれません。

 

牡羊座は受け入れ方が直観的だから、実は、ぶれやすい(ようにみえる)、自我がないようにみられやすい

牡牛座は五感を中心にするから、物質を中心にしやすい(現実的に物質を追い求めるようにみえる)

 

とか。

というようなことを、つらつらと考えてみると、ライダー版のようにタロットと占星術を無理やりにつなげるのではなく、大アルカナの本来の流れから、つなげてみていくほうが、自然ではないかなと思うのです。

 

マドモアゼル愛さん、個人的にはとても好きなんです。最近の動画は、さらに磨きがかかったかなって思います。

https://www.youtube.com/channel/UCYdR4KN71wDKR4-2Xxirz_g

 

こんな考察を日々、重ねながら、少しずつ少しずつ、おつくりするレポートやリーディングもブラッシュアップしているのです。

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